周辺の景色は快晴の天気の中でまさに輝いている。頂上近くになって先行者を追いつき、8時27分、3時間53分にて
”焼石岳”(1,548m)に到着した。 この年配の夫婦は避難小屋に宿泊したそうだ。 彼らはこの山域に詳しく、周辺の山の名を教えてくれた。 真っ白な鳥海山、岩手山、栗駒山など360°の展望だ。
下りは同じ道を下るが、数組の登山者とすれ違った。また、地元のボランティアの人が雪渓の上に竹棒を刺していた。「この雪渓はガスが出ると方向が分からなくなるからね。」と言っていた。
彼らの努力で我々の安全が確保されていることを再確認した。 雪道の割には予想以上の速さだった。疲労も少ないため翌日登る予定であった栗駒山を午後に登ることにした。
やはり翌日の雨の山行は避けたかった。
この時刻はすでに明るく、食事をして4時34分に歩き始めた。気温は2℃で少し寒い。登山道はひび割れている箇所が各所に見受けられ、石沼付近ではごっそりと崩れ落ちているところもあった。シラネアオイ、ショウジョウバカマ、水芭蕉、ツツジ、タムシバなどが見られ、花の百名山の一部を垣間見ることができた。1時間も歩くと雪の道になった。登山道を見つけることが難しい場所もある。雪の上に残る足跡とテープが頼りだが、ガスが出た場合はかなり危険な道になりそうだ。
銀明水避難小屋から上はアイゼンを装着し大雪渓の中を登る。